アガサ・クリスティー

海浜の午後-アガサ・クリスティー 感想

一幕物の戯曲が3編収録された、戯曲の短編集。一番面白かったのは「患者」です。まぁ、どの作品もそれなりに不満はあるけれど、それなりに面白い感じです。短編集なので、構えずに軽い気持ちで読むのがよさそうですかね。 海浜の午後 リトル=スリッピング...
アガサ・クリスティー

ねずみとり-アガサ・クリスティー 感想

概要 1954年出版の戯曲です。演劇の初演は1952年。もともとラジオドラマとして1947に執筆した「三匹の盲目ねずみ」を1950年に短編小説化したものを、さらに戯曲化したものです。同名の戯曲がすでにあったため、タイトルが「The Mous...
コナン・ドイル

シャーロック・ホームズの回想

1894年に発表の短編集。5つの短編集のなかの2つ目の作品です。 推理小説的に面白かったのは「シルヴァー・ブレイズ」と「海軍条約文書」。物語として面白かったのは「グロリア・スコット号」ですかね。 ですがやはりこの短編集はなんといっても「最後...
アガサ・クリスティー

バグダッドの秘密-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1951年のノンシリーズ。 仕事を首になってしまったタイピストのヴィクトリア。意気消沈して公園でボーっとしているところに、魅力的な青年エドワードと出会う。二人は意気投合するも、エドワードはなんと翌日からバグダッドへ旅立ってし...
アガサ・クリスティー

愛の重さ-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1956年のメアリ・ウェストマコット名義6作中6作目。 両親からの愛を感じられずに育ったローラは、亡き兄の面影を残す妹のシャーリーを妬む。やがてその妬みは彼女の中で大きくなり、妹の死を望むようになる。ローラの満たされない思い...
アガサ・クリスティー

招かれざる客-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1958年発表の戯曲です。 車の事故により助けを求めてウォリック家を訪れたマイクル・スタークウェッダー。しかし彼が見たものは頭を撃たれて亡くなっているリチャード・ウォリックの姿だった。そしてそのそばには銃を手にして立ちすくむ...
アガサ・クリスティー

マン島の黄金-アガサ・クリスティー 感想

1997年にイギリスで発表された While the Light Lasts and Other Stories に、「クィン氏のティー・セット」「白木蓮の花」「愛犬の死」を加えた、日本独自で編集された計12篇の短編集です。 クリスティーの...
アガサ・クリスティー

ベツレヘムの星-アガサ・クリスティー 感想

1965年の作品。6つの短編と、その間に4つの詩が挟まった形式になっています。聖書に材をとったクリスマスブックで、イエス・キリストや聖母マリア、聖人や天使などが登場します。 ミステリー作家として有名なアガサ・クリスティーですが、この本では人...
アガサ・クリスティー

七つの時計-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1929年の作品です。1925年の「チムニーズ館の秘密」の続編的な作品で、舞台や登場人物が共通しています。 チムニーズ館に宿泊する若者たち。その中で一番寝坊をするジェリー・ウェイドに対していたずらをしようと、仲間たちは目覚ま...
アガサ・クリスティー

チムニーズ館の秘密-アガサ・クリスティー 感想

概要 1925年の作品。全体では5作目で、「アクロイド殺し」の直前の作品になります。「七つの時計」「ひらいたトランプ」「殺人は容易だ」「ゼロ時間へ」に登場するバトル警視の初登場作品です。 あらすじ アンソニー・ケイドは友人のジェイムズ・マグ...
アガサ・クリスティー

黄色いアイリス-アガサ・クリスティー 感想

概要 1939年にアメリカで発行された The Regatta Mystery and Other Stories から、「クリスマス・プディングの冒険」に収録済みの「夢」を除いて「二度目のゴング」を収録した、日本独自で編まれた短編集。ポア...
アガサ・クリスティー

フランクフルトへの乗客-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1970年発表のノンシリーズです。クリスティーの80歳の誕生日を記念して発表された、長編としては61作目の作品です。 外交官としてエリートコースから外れたスタフォード・ナイ。ジュネーブ行きの飛行機が濃霧のためフランクフルトに...