みるよむ

アガサ・クリスティー

【感想】「青列車の秘密」-クリスティー公認の失敗作? 職業作家として自覚した作品!

概要1928年のポアロ長編33作中5作目。この小説は、クリスティーが1926年に謎の失踪事件を起こした後、精神的に不安定な時期に書かれたもので、すでに発表されていた短編「プリマス行き急行列車」のプロットを長編向けに焼き直したものです。クリス...
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ビッグ4-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1927年のポアロ長編33作中4作目です。ですが、物語上の時系列でいえば2作目の「ゴルフ場殺人事件」と、3作目の「アクロイド殺し」の間に挟まる形です。ポアロのもとにボロボロになった男がやってくる。息も絶え絶えにその男は「ビッグ...
アガサ・クリスティー

ABC殺人事件-アガサ・クリスティー 感想

概要1935年のポアロ長編33作中11作目です。個人的評価 document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() { var ctx = document.getElementBy...
アガサ・クリスティー

【感想】「雲をつかむ死」-飛行機での殺人。容疑者は乗客の中に⁉

概要1935年のポアロ長編33作中10作目。アガサ・クリスティーは1930年代に飛行機での旅行を経験しています。クリスティーは、飛行機での旅行が一般的になる前の時代に生きていたため、飛行機での移動は彼女にとって特別な体験だったと思われます。...
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パーカー・パイン登場-アガサ・クリスティー 感想

1933年の短編集です。前半はパーカー・パインの事務所に訪れる人の「不幸」を解決するという話。後半は中東の旅に出かけたパーカー・パインが出くわす事件を解決する話になっています。前半では「不満軍人の事件」、後半では「デルファイの神託」が面白か...
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五匹の子豚-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1942年のポアロ長編、33作中21作目。16年前、画家アミアス・クレイルが毒殺され、犯人として妻のカロリンが挙げられた。彼女はその一年後、獄中で亡くなった。彼らの子供のカーラは、母の無実を信じて、事件の再調査をポアロに依頼す...
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死の猟犬-アガサ・クリスティー 感想

1933年発表の短編集です。全体的に心霊的な話が多いですね。ただそこに合理的な謎の解明を求めようとしたり、心霊的な枠組みの中であっても驚きの結末が用意されていたりなど、ミステリー的な要素はちりばめられていたと思います。最初はクリスティー作品...
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そして誰もいなくなった-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1939年の作品。探偵役が登場しない、ノンシリーズです。U・N・オーウェンなる人物から、インディアン島に招待された10人の様々な人物。その食事後に、彼らの過去の犯罪を告発する声が響く。そしてその後、童謡の通りに、殺人が行われて...
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【感想】「アクロイド殺し」-フェアかアンフェアか? 賛否両論の問題作!

概要1926年のポアロ長編、33作中3作目。ボドリー・ヘッド社からウィリアム・コリンズ社へと契約が変わってからの最初の作品です。その年の12月にクリスティーは、あの「失踪事件」を起こします。それもあって、この作品は大きな話題となりました。個...
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パディントン発4時50分-アガサ・クリスティー 感想

概要1957年作のミス・マープル長編12作中の7作目です。並走する電車の車窓に殺人の瞬間を見たという、マクギリカディ夫人の話をだれも真剣に取り合わない。それを聞いたミス・マープルが、調査に乗り出す…という話。人物相関図「パディントン発4時5...
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ねじれた家-アガサ・クリスティー 感想

大富豪のアリスタイド・レオニデスが毒殺された。被害者の妻が疑われているが…という話。被害者の孫の婚約者であるチャールズが、一応探偵役として乗り込みます。しかし「この家でぼくはなにをしているんだってだれかがたずねたら、ぼく、どう返事をすればい...
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殺人は容易だ-アガサ・クリスティー 感想

1939年の作品。元警察官のルークは老婦人から、彼女の村で連続殺人事件が起こっていると聞かされる。どうせ空想話だろうと聞き流していたが、その後その老婦人は車に引き殺されていた。彼女の話は真実だったのだろうか…という話。すでに起きている殺人事...