アガサ・クリスティーの作品 感想

アガサ・クリスティー

死への旅-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1955年のノンシリーズです。 科学者ベタートンが行方不明になり、その妻オリーヴは飛行機事故にあってしまう。一方夫と別れ、子を亡くしたヒラリー・クレイヴンは自暴自棄になっていた。彼女はオリーヴに成りすましてベタートンの行方を...
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死人の鏡-アガサ・クリスティー 感想

1937年の短編集です。ポアロものが4編あります。「厩舎街の殺人」と「死人の鏡」がともに自殺を扱っていて、その結論が違っているのが興味深いです。それぞれの作品に見どころはありましたが、一番面白かったのは「砂に書かれた三角形」ですかね。 厩舎...
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複数の時計-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1963年のポアロ長編33作中29作目。 タイピストのシェイラ・ウェッブは依頼人のミリセント・ペブマーシュのもとに向かった。指示されたように居間で待っていたのだが、柱時計が三時を告げたとき、ふと周りを見ると男が胸を刺されて死...
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ゼロ時間へ-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1944年のノンシリーズですが、「チムニーズ館の秘密」「七つの時計」「ひらいたトランプ」「殺人は容易だ」に出てきた、バトル警視がメインの探偵として登場します。 ポアロ自身の登場はありませんが、その名前は数か所で言及されます。...
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謎のクィン氏-アガサ・クリスティー 感想

概要 アガサ・クリスティーの「謎のクィン氏」は、1930年に出版された短編集で、神秘的な探偵ハーリ・クィンと人生の観察者サタースウェイト氏が登場する12の物語からなります。 クィン氏の登場する作品は他に、短編集「愛の探偵たち」の「愛の探偵た...
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鳩のなかの猫-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1959年のポアロ長編33作中28作目。 ラマット国のアリー・ユースフ殿下が持つ七十五万ポンドにもなる宝石が、革命の混乱の中で消失してしまった。一方イギリスの名門メドウバンク校には、アリーの従妹のシャイスタや、アリーの友人ボ...
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春にして君を離れ-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1944年のメアリ・ウェストマコット名義6作中3作目。 娘の病気見舞いの帰り、テル・アブ・ハミドで足止めを食らったジョーン・スカダモア。何もない砂漠の地で、彼女はこれまでの幸せだった人生を振り返るのだが、その幸せが本物だった...
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クリスマス・プディングの冒険-アガサ・クリスティー 感想

1960年の短編集。ポアロ物が5編とマープル物が1編の計6編です。ポアロもの長編「鳩のなかの猫」とノンシリーズ「蒼ざめた馬」の間に発表されたものです。 「はじめに」の章にある、クリスティーの子供時代がとても可愛らしいです。素晴らしいクリステ...
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忘られぬ死-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1944年発表のノンシリーズですが、「茶色の服の男」「開いたトランプ」「ナイルに死す」に出てきたレイス大佐が登場します。 一年前に亡くなったローズマリー。自殺と処理されていたが、夫のジョージのもとに、彼女の死は他殺であるとい...
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茶色の服の男-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1924年発表のノンシリーズです。1923年のポアロ物第二作「ゴルフ場殺人事件」の次の作品で、全体では四作目に発表された作品です。 地下鉄である男が転落死する。そこに駆けつけた茶色の服を着た医者だが、彼は立ち去るときに一枚の...
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親指のうずき-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1968年のトミー&タペンス長編4作中3作目です。 サニー・リッジと呼ばれる老人ホームに行ったトミーとタペンス。そこでタペンスはランカスター夫人という入寮者から「あれはあなたのお子さんでしたの?」という謎の言葉をかけられる。...
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NかMか-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1941年のトミー&タペンス長編4作中2作目です。 ナチスの重要なスパイが、イギリスにいるらしい。男の「N」と女の「M」。その正体をさぐるため、彼らがいるのではないかと考えられる「無憂荘」に向かうよう依頼されるトミー。一方危...