アガサ・クリスティー

アガサ・クリスティー

火曜クラブ-アガサ・クリスティー 感想

1932年のミス・マープル物の短編集です。マープルもの長編第1作「牧師館の殺人」は1930年の発表で、そちらの方が出版は早いのですが、「火曜クラブ」の短編が書き始められたのが1927年からなので、マープルものとしては、「火曜クラブ」の方が先...
アガサ・クリスティー

予告殺人-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1950年のミス・マープル長編12作中4作目です。地方紙「ギャゼット」の広告欄に「殺人お知らせ申し上げます…リトル・バドックスにて、お知り合いの方のお越しをお待ちします」というものが載せられた。リトル・パドックスの女主人レティ...
アガサ・クリスティー

鏡は横にひび割れて-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1962年のミス・マープル長編12作中8作目です。女優マリーナ・グレッグのパーティーで、親切なおしゃべりおばさんのヘザー・バドコックがカクテルに入れられた毒を飲んで死んだ。人畜無害そうなおばさんがなぜ殺されたのか? あるいは本...
アガサ・クリスティー

象は忘れない-アガサ・クリスティー 感想

概要1972年のポアロ長編33作中32作目。発表としては「カーテン」の前になります。ですが、「カーテン」が実際に書かれたのは、第二次世界大戦中の1943年だったそうで、ポアロものとして書かれた作品では、最後に執筆された作品になります。あらす...
アガサ・クリスティー

ハロウィーン・パーティ-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1969年のポアロ長編33作中31作目。ハロウィーン・パーティが終わった時ジョイスという子供が、水の入ったバケツに首を突っ込まれて殺されていた。ジョイスはパーティの準備中に「あたし、前に人殺しをみたことがあるのよ」と、周りに言...
アガサ・クリスティー

第三の女-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1966年のポアロ長編33作中30作目。実業界の大物アンドリュウ・レスタリックの娘、ノーマがポアロのもとを訪れる。彼女は殺人を犯したような記憶があり、それについて相談しようとした。しかし思い直して相談せずに、ポアロの事務所を後...
アガサ・クリスティー

ヒッコリー・ロードの殺人-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1955年のポアロ長編33作中26作目。ヒッコリー・ロードにある学生寮で、盗難が次々と起こる。しかしそれらは、片方の夜会靴、安物の腕輪、口紅、聴診器、電球、チョコレート、硼酸の粉末、料理の本などよくわからないものばかり。ポアロ...
アガサ・クリスティー

葬儀を終えて-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1953年のポアロ長編33作中25作目。リチャード・アバネシーが亡くなり、その葬儀の後、遺言の内容が公開された。その席でリチャードの妹のコーラが「リチャードは殺されたんでしょう?」と無邪気に言い放つ。果たしてリチャードは本当に...
アガサ・クリスティー

【感想】「死との約束」-究極の毒親、ボイントン夫人。彼女を殺してしまわなきゃ…

概要1938年のポアロ長編33作中16作目。「死との約束」が出版されたとき、クリスティーは「『なぜ私は小憎らしい、大げさな、うんざりさせられる小男(ポアロ)を創造したのだろう』と感じることがある」とインタビューに答えています。そして戯曲化す...
アガサ・クリスティー

【感想】「愛国殺人」-国を愛するが故の殺人? 歯科医をめぐる謎にポアロが挑む

概要1940年のポアロ長編33作中19作目。原題は「One, Two, Buckle My Shoe」で、マザーグースから取られています。アメリカで出版される際には「The Patriotic Murders / 愛国殺人」というタイトルに...
アガサ・クリスティー

【感想】「オリエント急行の殺人」-犯人は車両に居合わた人たちの中に⁉

概要1934年のポアロ長編33作中8作目。アガサ・クリスティーにとって、「オリエント急行」はあこがれの列車だったようです。最初にクリスティーが実在のオリエント急行に乗ったのは、アーチボルトとの離婚が成立し一人きりになって神経を休めたかった時...
アガサ・クリスティー

蒼ざめた馬-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1961年のノンシリーズです。ポアロやマーブルは出てきません。ですが、オリヴァ夫人は出てきます。ゴーマン神父は、ミセス・デーヴィスから死の間際に懺悔を受ける。そこで耳にした人名をメモして、家に帰る途中で、誰かに撲殺される。メモ...