アガサ・クリスティー

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【感想】「ナイルに死す」-クリスティの作品中最大のボリュームを誇る傑作!

概要1937年のポアロ長編33作中15作目。アガサ・クリスティーは、この作品の着想を、1933年に夫とともに乗船した蒸気船「スーダン号」のクルーズ旅行から得たと言われています。「まえがき」にて、「自分の外国旅行もののなかで最良の作品のひとつ...
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【感想】「メソポタミヤの殺人」-遺跡調査隊宿舎での密室殺人にポアロが挑む!

概要1936年のポアロ長編33作中12作目。アーチボルトとの離婚後、傷心の旅に出たアガサ・クリスティーは、イラク南部の荒涼とした砂漠、ウルの遺跡を訪れます。そこで出会った人たち、とりわけ発掘隊長の妻であるキャサリン・ウーリーに刺激を受け、彼...
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【感想】「もの言えぬ証人」-ボブのかわいさが光る。愛犬ピーターに捧げる作品!

概要1937年のポアロ長編33作中14作目。離婚後、傷心のクリスティーを癒した愛犬ピーターに捧げた作品です。ピーターは今作のボブのモデルで、ボールを階段の上から落とす遊びをするところも、ボブに引き継がれています。短編集「黄色いアイリス」の「...
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無実はさいなむ-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1958年のノンシリーズものです。資産家レイチェル・アージルが殺されて、養子のジャッコが犯人として捕らえられた事件。ジャッコは獄中で亡くなってしまう。ところが、そのジャッコのアリバイを証明する人物が現れて…という話。見どころ冒...
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【感想】「青列車の秘密」-クリスティー公認の失敗作? 職業作家として自覚した作品!

概要1928年のポアロ長編33作中5作目。この小説は、クリスティーが1926年に謎の失踪事件を起こした後、精神的に不安定な時期に書かれたもので、すでに発表されていた短編「プリマス行き急行列車」のプロットを長編向けに焼き直したものです。クリス...
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ビッグ4-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1927年のポアロ長編33作中4作目です。ですが、物語上の時系列でいえば2作目の「ゴルフ場殺人事件」と、3作目の「アクロイド殺し」の間に挟まる形です。ポアロのもとにボロボロになった男がやってくる。息も絶え絶えにその男は「ビッグ...
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ABC殺人事件-アガサ・クリスティー 感想

概要1935年のポアロ長編33作中11作目です。個人的評価 document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() { var ctx = document.getElementBy...
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【感想】「雲をつかむ死」-飛行機での殺人。容疑者は乗客の中に⁉

概要1935年のポアロ長編33作中10作目。アガサ・クリスティーは1930年代に飛行機での旅行を経験しています。クリスティーは、飛行機での旅行が一般的になる前の時代に生きていたため、飛行機での移動は彼女にとって特別な体験だったと思われます。...
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パーカー・パイン登場-アガサ・クリスティー 感想

1933年の短編集です。前半はパーカー・パインの事務所に訪れる人の「不幸」を解決するという話。後半は中東の旅に出かけたパーカー・パインが出くわす事件を解決する話になっています。前半では「不満軍人の事件」、後半では「デルファイの神託」が面白か...
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【感想】「五匹の子豚」-回想の殺人。本当に母が父を殺したのか⁉

概要1942年のポアロ長編、33作中21作目。登場人物のアミアス・クレイルは、クリスティーの前夫、アーチボルト・クリスティーがモデルになっているそうです。実際イニシャルが A.C と共通しています。また舞台となるオルダベリーの家は、クリステ...
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死の猟犬-アガサ・クリスティー 感想

1933年発表の短編集です。全体的に心霊的な話が多いですね。ただそこに合理的な謎の解明を求めようとしたり、心霊的な枠組みの中であっても驚きの結末が用意されていたりなど、ミステリー的な要素はちりばめられていたと思います。最初はクリスティー作品...
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そして誰もいなくなった-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ1939年の作品。探偵役が登場しない、ノンシリーズです。U・N・オーウェンなる人物から、インディアン島に招待された10人の様々な人物。その食事後に、彼らの過去の犯罪を告発する声が響く。そしてその後、童謡の通りに、殺人が行われて...