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鳴風荘事件(殺人方程式Ⅱ) 感想

3.5
殺人方程式Ⅱ 綾辻行人

明日香井叶と深雪のなれそめも語られる、シリーズ第2作です。叶と響の2人の対比が、相変わらず面白いです。

トリックについては一瞬「なるほどー」思うのですが、対象となる人物に対しての思い入れがなかった分、意外性という点ではもう一つだったかも。

それと動機!これはどうなのかなぁ。

○○が実は同性愛好者だった、というのは別にいいのですが、それが何人もいるのはねぇ。せめて1人に抑えて欲しい・・・

自分は無理に犯人を捜そうとはせず、素直に騙されるたちなのであまりこだわらないのですが、この本には「読者への挑戦」があります。そういうのが好きな人も、パズル小説としても十分楽しめるのではないかと思います。

今後も明日香井兄弟の活躍を見てみたいと思わせられました。でも続編はないんですよね。

綾辻行人自身による文庫版あとがきは、業界の裏側や、綾辻のこだわりが少しみえた感じで、ちょっとうれしい。

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