明日香井叶と深雪のなれそめも語られる、シリーズ第2作です。叶と響の2人の対比が、相変わらず面白いです。
トリックについては一瞬「なるほどー」思うのですが、対象となる人物に対しての思い入れがなかった分、意外性という点ではもう一つだったかも。
それと動機!これはどうなのかなぁ。
○○が実は同性愛好者だった、というのは別にいいのですが、それが何人もいるのはねぇ。せめて1人に抑えて欲しい・・・
自分は無理に犯人を捜そうとはせず、素直に騙されるたちなのであまりこだわらないのですが、この本には「読者への挑戦」があります。そういうのが好きな人も、パズル小説としても十分楽しめるのではないかと思います。
今後も明日香井兄弟の活躍を見てみたいと思わせられました。でも続編はないんですよね。
綾辻行人自身による文庫版あとがきは、業界の裏側や、綾辻のこだわりが少しみえた感じで、ちょっとうれしい。
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