アガサ・クリスティー

死が最後にやってくる-アガサ・クリスティー 感想

概要 1945年のノンシリーズ。紀元前二千年のエジプトを舞台にしたミステリーです。この作品はエジプト中王朝時代の書かれた実在の手紙(Heqanakhte が自分の妾に対する家族の扱いに不満を述べている)をきっかけにして書かれました。 あらす...
コナン・ドイル

四つの署名 感想

概要とあらすじ 1890年発表のコナン・ドイルによるシャーロック・ホームズシリーズ2作目です。 モースタン嬢はインド帰りの父親をホテルに迎えに行ったが、なぜか父は外に外出したまま帰ってこなかった。その数年後から、高価な真珠が一粒ずつ毎年届く...
コナン・ドイル

緋色の研究 感想

概要とあらすじ 1887年発表のコナン・ドイルによるシャーロック・ホームズシリーズ最初の作品です。 ローリストン・ガーデンズの空き家でイーノック・ドレッバーの死体が発見された。外傷がないにもかかわらず、室内に血痕があり、かべには「RACHE...
アガサ・クリスティー

死への旅-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1955年のノンシリーズです。 科学者ベタートンが行方不明になり、その妻オリーヴは飛行機事故にあってしまう。一方夫と別れ、子を亡くしたヒラリー・クレイヴンは自暴自棄になっていた。彼女はオリーヴに成りすましてベタートンの行方を...
アガサ・クリスティー

死人の鏡-アガサ・クリスティー 感想

1937年の短編集です。ポアロものが4編あります。「厩舎街の殺人」と「死人の鏡」がともに自殺を扱っていて、その結論が違っているのが興味深いです。それぞれの作品に見どころはありましたが、一番面白かったのは「砂に書かれた三角形」ですかね。 厩舎...
アガサ・クリスティー

複数の時計-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1963年のポアロ長編33作中29作目。 タイピストのシェイラ・ウェッブは依頼人のミリセント・ペブマーシュのもとに向かった。指示されたように居間で待っていたのだが、柱時計が三時を告げたとき、ふと周りを見ると男が胸を刺されて死...
アガサ・クリスティー

ゼロ時間へ-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1944年のノンシリーズですが、「チムニーズ館の秘密」「七つの時計」「ひらいたトランプ」「殺人は容易だ」に出てきた、バトル警視がメインの探偵として登場します。 ポアロ自身の登場はありませんが、その名前は数か所で言及されます。...
アガサ・クリスティー

謎のクィン氏-アガサ・クリスティー 感想

概要 アガサ・クリスティーの「謎のクィン氏」は、1930年に出版された短編集で、神秘的な探偵ハーリ・クィンと人生の観察者サタースウェイト氏が登場する12の物語からなります。 クィン氏の登場する作品は他に、短編集「愛の探偵たち」の「愛の探偵た...
イーデン・フィルポッツ

灰色の部屋-イーデン・フィルポッツ 感想

概要とあらすじ 1921年に発表されたフィルポッツの最初の推理小説で、不可能犯罪と超自然現象をテーマにした異色の作品です。 物語は、チャドランズ屋敷にある「灰色の部屋」と呼ばれる閉ざされた部屋で起こる不可解な死をめぐって展開します。この部屋...
アガサ・クリスティー

鳩のなかの猫-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1959年のポアロ長編33作中28作目。 ラマット国のアリー・ユースフ殿下が持つ七十五万ポンドにもなる宝石が、革命の混乱の中で消失してしまった。一方イギリスの名門メドウバンク校には、アリーの従妹のシャイスタや、アリーの友人ボ...
アガサ・クリスティー

春にして君を離れ-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1944年のメアリ・ウェストマコット名義6作中3作目。 娘の病気見舞いの帰り、テル・アブ・ハミドで足止めを食らったジョーン・スカダモア。何もない砂漠の地で、彼女はこれまでの幸せだった人生を振り返るのだが、その幸せが本物だった...
アガサ・クリスティー

クリスマス・プディングの冒険-アガサ・クリスティー 感想

1960年の短編集。ポアロ物が5編とマープル物が1編の計6編です。ポアロもの長編「鳩のなかの猫」とノンシリーズ「蒼ざめた馬」の間に発表されたものです。 「はじめに」の章にある、クリスティーの子供時代がとても可愛らしいです。素晴らしいクリステ...