アガサ・クリスティー

死の猟犬-アガサ・クリスティー 感想

1933年発表の短編集です。 全体的に心霊的な話が多いですね。ただそこに合理的な謎の解明を求めようとしたり、心霊的な枠組みの中であっても驚きの結末が用意されていたりなど、ミステリー的な要素はちりばめられていたと思います。 最初はクリスティー...
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そして誰もいなくなった-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1939年の作品。探偵役が登場しない、ノンシリーズです。 U・N・オーウェンなる人物から、インディアン島に招待された10人の様々な人物。その食事後に、彼らの過去の犯罪を告発する声が響く。そしてその後、童謡の通りに、殺人が行わ...
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アクロイド殺し-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1926年のポアロ長編、第三作。 村の名士であるロジャー・アクロイドが刺殺された。彼の亡き妻の連れ子であるラルフが行方不明となり、嫌疑をかけられるが…という話。 感想 あまりの有名作なので、ネタバレする前に読めたら幸運です。...
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パディントン発4時50分-アガサ・クリスティー 感想

概要 1957年作のミス・マープル長編12作中の7作目です。 並走する電車の車窓に殺人の瞬間を見たという、マクギリカディ夫人の話をだれも真剣に取り合わない。それを聞いたミス・マープルが、調査に乗り出す…という話。 人物相関図 「パディントン...
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ねじれた家-アガサ・クリスティー 感想

大富豪のアリスタイド・レオニデスが毒殺された。被害者の妻が疑われているが…という話。 被害者の孫の婚約者であるチャールズが、一応探偵役として乗り込みます。しかし「この家でぼくはなにをしているんだってだれかがたずねたら、ぼく、どう返事をすれば...
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殺人は容易だ-アガサ・クリスティー 感想

1939年の作品。元警察官のルークは老婦人から、彼女の村で連続殺人事件が起こっていると聞かされる。どうせ空想話だろうと聞き流していたが、その後その老婦人は車に引き殺されていた。彼女の話は真実だったのだろうか…という話。 すでに起きている殺人...
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なぜエヴァンズに頼まなかったのか?-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1934年の作品。 「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」という謎の言葉を残して亡くなった男の最期をみとったボビイと、彼の幼友達であるフランキーが、謎を探るという物語。 みどころ とてもコミカルな展開です。ボビイもフランキー...
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シタフォードの秘密-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1931年のノンシリーズです。 シタフォード村の山荘で降霊会を行ったところ、ふもとの村の大佐の殺害が予言された。駆けつけると確かに大佐は撲殺されていた…という話。 登場人物について エミリーとエンダビーの関係性が面白い。また...
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カリブ海の秘密-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1964年のミス・マープル長編12作中9作目です。 マープルが療養のために来ていたゴールデン・パーム・ホテルに滞在する。そこで、パルグレイヴ少佐はマープルと意味深な会話をした翌日に殺されてしまう…という話。 みどころ クリス...
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魔術の殺人-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1952年のミス・マープル長編12作中5作目です。 旧友のキャリイのもとを訪れたミス・マープル。そんな折、キャリイの夫が妄想癖の少年に襲われるが、なんとか事なきを得た。しかしその事件の裏に、別室で殺人事件が起こっていた…とい...
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動く指-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1943年のミス・マープル長編12作中3作目です。クリスティー自身がお気に入りと言っている作品です。 村の住民たちにあてて、中傷に満ちた匿名の手紙が届けられる。そんな中、名士の夫人が毒をあおって自殺する。いったい何が起こって...
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書斎の死体-アガサ・クリスティー 感想

概要とあらすじ 1942年のミス・マープル長編12作中2作目です。 ある朝、バンドリー夫人が起きると、何やら騒がしい。なんと、バンドリー氏の書斎に見知らぬ女性の死体が転がっている。彼女はいったい誰なのか? そしてなぜそんなところで死んでいる...