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四つの署名 感想

四つの署名 コナン・ドイル

概要とあらすじ

1890年発表のコナン・ドイルによるシャーロック・ホームズシリーズ2作目です。

モースタン嬢はインド帰りの父親をホテルに迎えに行ったが、なぜか父は外に外出したまま帰ってこなかった。その数年後から、高価な真珠が一粒ずつ毎年届くようになる。そして謎の男から補償を受け取るに来るよう書かれた手紙が届き…という話。

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みどころ

待ち合わせ場所に向かうために、ロンドンを巡る描写や、さらにそこからサディアス・ショルトーのところへ向かう描写、そしてそのサディアス・ショルトー自身の姿かたちの描写などが、不気味な感じがしてよかったです。

犬のトビイが犯人の跡を追いかけるくだりや、ワトスンがモースタン嬢にメロメロになり、あれこれと思い悩むところも面白かったです。

感想

ホームズのキャラクターに磨きがかかっいて、楽しく読むことができました。そして、殺人が起こるまでのおどろおどろしい感じも、とてもわくわくさせられました。

殺人が起こってからは、冒険小説の味わいです。トビイが犯人の跡を追いかけるところは面白いですし、犯人の船を追跡する場面は手に汗握る展開でした。

楽しく読むことができました。ただいざ読み終わってみると、あまり後に何も残らない感じがしました。前作の「緋色の研究」は犯人に対する哀れみが、小説に深みをもたらしていたように思いましたが、「四つの署名」はそういう感じは、あまり感じませんでした。

まぁ、それでも楽しく読むことができたのは間違いないんですけれどね。

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