短編集

アガサ・クリスティー

マン島の黄金-アガサ・クリスティー 感想

1997年にイギリスで発表された While the Light Lasts and Other Stories に、「クィン氏のティー・セット」「白木蓮の花」「愛犬の死」を加えた、日本独自で編集された計12篇の短編集です。 クリスティーの...
アガサ・クリスティー

ベツレヘムの星-アガサ・クリスティー 感想

1965年の作品。6つの短編と、その間に4つの詩が挟まった形式になっています。聖書に材をとったクリスマスブックで、イエス・キリストや聖母マリア、聖人や天使などが登場します。 ミステリー作家として有名なアガサ・クリスティーですが、この本では人...
アガサ・クリスティー

リスタデール卿の謎-アガサ・クリスティー 感想

1934年にイギリスで刊行されたもので、12作の短編が収録されています。ポアロやマープルといった特定のキャラの作品ではなく、いわゆるノンシリーズの作品です。 明るく読後感が良い話が多かった印象です。特に「エドワード・ロビンソンは男なのだ」と...
アガサ・クリスティー

教会で死んだ男-アガサ・クリスティー 感想

日本独自編集の短編集です。ポアロもの11篇、マープルもの1篇、怪奇もの1篇の計13篇。 ポアロのものは、ヘイスティングズとのやり取りが面白かったですね。私的には「コーンウォールの毒殺事件」「二重の罪」が面白かったです。特に「二重の罪」はコミ...
アガサ・クリスティー

愛の探偵たち-アガサ・クリスティー 感想

「愛の探偵たち」は、1980年に早川書房より刊行されたアガサ・クリスティの推理小説の中短編集で、表題作の英題はThe Love Detectivesです。 底本は1950年に刊行された短編集「Three Blind Mice and Oth...
アガサ・クリスティー

死人の鏡-アガサ・クリスティー 感想

1937年の短編集です。ポアロものが4編あります。「厩舎街の殺人」と「死人の鏡」がともに自殺を扱っていて、その結論が違っているのが興味深いです。それぞれの作品に見どころはありましたが、一番面白かったのは「砂に書かれた三角形」ですかね。 厩舎...
アガサ・クリスティー

クリスマス・プディングの冒険-アガサ・クリスティー 感想

1960年の短編集。ポアロ物が5編とマープル物が1編の計6編です。ポアロもの長編「鳩のなかの猫」とノンシリーズ「蒼ざめた馬」の間に発表されたものです。 「はじめに」の章にある、クリスティーの子供時代がとても可愛らしいです。素晴らしいクリステ...
コナン・ドイル

シャーロック・ホームズの冒険 感想

1892年に発表の短編集です。 長編の「緋色の研究」「四つの署名」に続く形で発表されました。「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」「まだらの紐」など、聞いたことがあるタイトルの作品がたくさんありました。ですが、私的お気に入りは「緑柱石の宝冠」、つい...
アガサ・クリスティー

ポワロ登場-アガサ・クリスティー 感想

1924年の短編集です。 ポアロとヘイスティングズのコンビが、いろいろな事件にかかわるという展開です。ポアロとヘイスティングズが仲良く、時には喧嘩しながらやっているのが微笑ましいです。 私的ベストは「狩人荘の怪事件」、次点は「グランド・メト...
アガサ・クリスティー

火曜クラブ-アガサ・クリスティー 感想

1932年のミス・マープル物の短編集です。 マープルもの長編第1作「牧師館の殺人」は1930年の発表で、そちらの方が出版は早いのですが、「火曜クラブ」の短編が書き始められたのが1927年からなので、マープルものとしては、「火曜クラブ」の方が...
アガサ・クリスティー

パーカー・パイン登場-アガサ・クリスティー 感想

1933年の短編集です。 前半はパーカー・パインの事務所に訪れる人の「不幸」を解決するという話。後半は中東の旅に出かけたパーカー・パインが出くわす事件を解決する話になっています。 前半では「不満軍人の事件」、後半では「デルファイの神託」が面...
アガサ・クリスティー

死の猟犬-アガサ・クリスティー 感想

1933年発表の短編集です。 全体的に心霊的な話が多いですね。ただそこに合理的な謎の解明を求めようとしたり、心霊的な枠組みの中であっても驚きの結末が用意されていたりなど、ミステリー的な要素はちりばめられていたと思います。 最初はクリスティー...