トミー&タペンス作品の読む順番や、おすすめ作品などを紹介します。
トミー&タペンス作品の読む順番
トミー&タペンス作品は長編4作と短編が1作品です。トミーとタペンスは作品ごとに年を重ねていきますので、発表順に読んでいくのがおすすめです。発表順は次の通りです。
秘密機関(1922)
おしどり探偵(1929)
NかMか(1941)
親指のうずき(1968)
運命の裏木戸(1973)
「おしどり探偵」のみ短編集で、その他は長編です。長編に気を取られて、「おしどり探偵」を飛ばしがちですが、時系列がつながっていますので、これらの作品はこの順番で読んでおいた方がいいと思います。
また「NかMか」は、「親指のうずき」「運命の裏木戸」の前に読むべきです。「NかMか」についての話が、その後の作品で触れられています。特に「運命の裏木戸」では、「NかMか」の後日談的なエピソードがあり、先に読んでおくとほっこりします。
トミー&タペンスのおすすめ作品
トミー&タペンス作品の中から、1作品を選ぶとするなら、「NかMか」です。コミカルであるにも関わらず、時々ホラー的描写があったり、かと思うとアクションシーンもあったり、腹の探り合いのサスペンスもがあったりと、なかなか盛りだくさんです。そしてそれらがうまくまとまっている印象です。
トミー&タペンス作品が気に入ったら
トミーとタペンスのコンビが気に入ったなら、同じように男女コンビが活躍する作品があります。それは「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」と「シタフォードの秘密」です。
「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」は元海軍軍人のボビィと、伯爵令嬢のフランキーという男女コンビが活躍します。このコンビは、トミーとタペンスよりもぶっ飛んでいます。ギャグマンガの味わいで、楽しく読むことができるでしょう。
「シタフォードの秘密」も男女コンビが活躍するのですが、それに一ひねりあって、いいアクセントになっています。この作品は誰が探偵になるのかも驚きの一つだったので、あえて名前はここでは挙げません。彼らの作品がこれ一作なのは本当にもったいない。シリーズものにできそうなのに。
タペンスが好きな人に
タペンスみたいな元気な女性に好感を持ったなら、「茶色の服の男」や「七つの時計」もおすすめです。
「茶色の服の男」は、主人公のアンがとても前向きでかわいらしいです。タペンスが好きなら彼女のことも好きになるでしょう。作品の内容もスパイ的な要素もあり、トミー&タペンス作品に似た味わいがあります。
「七つの時計」はアイリーン・ブレント、通称バンドルが大活躍します。彼女は特に「秘密機関」のタペンスの一卵性双生児的な存在で、危険に自ら飛び込む好奇心旺盛な元気な女性です。前作「チムニーズ館の秘密」を先に読んでおくと、「七つの時計」をより楽しめると思います。
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