アガサ・クリスティー

未完の肖像-アガサ・クリスティー 感想

メアリ・ウエストマコット名義の二作目。シーリアという女性の半生を描いた物語です。この本の作者であるメアリー(クリスティ)に向けて、ある肖像画家が送った原稿という体裁なのが、ちょっと面白いです。少し距離を置いた冷静な目で見たかったのか、あるい...
アガサ・クリスティー

愛の旋律-アガサ・クリスティー 感想

ウェストマコット名義の第一作。推理小説ではありません。ヴァーノン・ディアの半生を描いた小説です。まずプロローグを読んで「???」という感想。ある音楽家が現れたが、その評価が定まらない様子。すごい批評家がでてきて、その音楽家を天才だと評します...
アガサ・クリスティー

【感想】「杉の柩」-心理描写がすごい! メロドラマとミステリーが融合した作品。

概要とあらすじ1940年のポアロ長編33作中18作目。メロドラマとミステリーの融合を意識して書かれた作品として、特に女性人気が高いと言われる作品です。アガサ・クリスティーは1938年に、生家のアッシュフィールドを売却しました。クリスティーは...
アガサ・クリスティー

【感想】「ポアロのクリスマス」-現場は血まみれの大惨劇、しかも密室⁉

概要1938年のポアロ長編33作中17作目。アガサ・クリスティーの姉であるマッジの夫、ジェームズ・ワッツによる「もっと血にまみれた、思い切り凶暴な殺人を読みたい」という要望に対する形で書かれました。「あなたのために書かれた物語です」と巻頭の...
アガサ・クリスティー

【感想】「ひらいたトランプ」-クリスティーキャラが勢ぞろい⁉ クロスオーバー的作品!

概要1936年のポアロ長編33作中13作目。ポアロ、オリヴァ夫人、レイス大佐、バトル警視といった、ノンシリーズも含めて、いろいろな作品に登場するキャラが一堂に会するという、クロスオーバー的作品です。また序文を設けて「ポアロ自慢の手柄話である...
アガサ・クリスティー

【感想】「三幕の殺人」-ポアロは照明係⁉ 二人の毒死にはつながりがあるのか?

概要1934年のポアロ長編33作中9作目。イギリス版とアメリカ版があって、殺人の動機が違っています。ハヤカワ文庫はイギリス版の翻訳になっています。ちなみに創元推理文庫の「三幕の悲劇」がアメリカ版の翻訳になっています。登場人物の一人サタースウ...
アガサ・クリスティー

【感想】「エッジウェア卿の死」-圧倒的な存在感! ジェーン・ウィルキンスン

概要1933年のポアロ長編33作中7作目。アメリカの女優、ルース・ドレイパーの一人芝居を見て、アイデアが浮かんだそうです。アガサ・クリスティーはロードス島で数週間一人で滞在し、「エッジウェア卿の死」の執筆を始めます。その後、夫のマックスが発...
アガサ・クリスティー

【感想】「邪悪の家」-命を狙われ続けるニック。ポアロは彼女を助けられるのか⁉

概要1932年刊行のポアロ長編33作中6作目。舞台となるセント・ルーは、アガサ・クリスティーの生家があるトーキーを思わせます。ポアロたちが泊まるマジェスティック・ホテルは、実在のインペリアル・ホテル、ニックが住むエンド・ハウスは、ロックエン...
アガサ・クリスティー

【感想】「ゴルフ場殺人事件」-ポアロにライバル登場! ヘイスティングズも敵に?

概要1923年のポアロ長編33作中2作目。当時あった訴訟事件をもとに書かれた作品のようです。またこの作品が書かれたとき、夫のアーチボルド・クリスティーがゴルフにはまっていたそうです。結果そのゴルフが離婚の遠因になったようで、その意味でも興味...
アガサ・クリスティー

ヘラクレスの冒険-アガサ・クリスティー 感想

ヘラクレスの難事業にちなんだ12の難事件を、ポアロが解決するという短編集です。全体的に軽い話が多いので、楽しく読むことができます。ガチで犯人を突き止めようなんてせずに、ポアロの活躍を楽しむ感じで読むのがいいでしょう。私的ベストは「ディオメー...
綾辻行人

鳴風荘事件(殺人方程式Ⅱ) 感想

明日香井叶と深雪のなれそめも語られる、シリーズ第2作です。叶と響の2人の対比が、相変わらず面白いです。トリックについては一瞬「なるほどー」思うのですが、対象となる人物に対しての思い入れがなかった分、意外性という点ではもう一つだったかも。それ...
綾辻行人

殺人方程式 感想

その推理小説を買う人の半分は、その物語を読むために買い、他の半分は探偵たちに会うために買うという話を見たことがあります。それを見たとき、「探偵たちに会うために本を買う」ということの意味が、正直分かりませんでした。自分の一番好きな作家はアガサ...